Archive for 10月 29th, 2018

好んで非正規の立場を取ること

働き方改革や、副業、週末起業、パラレルキャリアなどの言葉を頻繁に耳にするようになりました。実際、多くの企業が旧態依然とした勤務体系を見直し始めているのです。この変化のたどり着く先はどこなのでしょうか。働き方改革には二面性があり、十分注意したほうがいいでしょう。手放しで働き方改革を肯定してしまうと、キャリア形成を台無しにしかねないのです。既に変わりつつある勤務体系、雇用体系。総務省が8月31日に発表した7月の労働力調査によれば、役員を除く雇用者数は5626万人ですがが、そのうち非正規の職員・従業員は2103万人と前年同月比で35%増えていて、全体の37.4%に上るということです。これだけを見ると、正社員になるのが難しくなり、格差が広がっているというようにとらえられ、これまでそう報道されていました。しかし、同月7日に同じく総務省が発表した4~6月の労働力調査(詳細集計)によると、非正規で働く主な理由で最も多かったのは「自分の都合のよい時間に働きたいから」というものであり、全体の約3割を占めていたのです。