SIMカードを利用したSIMスワップ詐欺が横行しています。ここではSIMスワップ詐欺への対策方法についてまとめてみましょう。
【個人情報は安易にネット上に公開してはいけない】
SIMスワップ詐欺の手口では、ターゲットの個人情報が必要不可欠になります。インターネット上で本名や住所、電話番号、顔写真などの重要な個人情報を公開してしまうと、詐欺のリスクが高まるので注意しなければなりません。個人で実践できる基本的なセキュリティ対策としては、認証アプリを使用した二段階認証を設定したり、SIMカードにPINコードを設定したりしましょう。また不必要に個人情報をインターネット上に公開しないことも基本的な予防策となるでしょう。また不審なメールやSMSから個人情報を盗まれてしまうこともあるので、不審なメールなどはクリックしないようにしましょう。
重要なのはSIMスワップ詐欺が発生した場合でも、個人情報を守って二段階認証を突破されないように対策を講じる必要があります。
【認証方法をSMSから認証アプリに切り替える】
SIMスワップの攻撃を受けた場合に備えて、二段階認証の方法は見直しておく方が安心です。電話番号やメールアドレスに認証は、SIMスワップ詐欺によって突破されるリスクが高いです。それよりも安全性の高い認証方法と言えば「認証アプリ」です。Google AuthenticatorやAuthyなどの認証アプリを利用すれば、攻撃者がSIMカードを乗っ取った場合でも認証アプリを使った認証にはアクセスできません。
【フィッシング詐欺に気を付けること】
SIMスワップ詐欺を仕掛けてくる攻撃者の多くは、フィッシングを用いて個人情報を収集しています。フィッシングとは実在する企業を装い、メールやSMSを送ってユーザーにアクセスさせて個人情報を不正に取得する手口です。攻撃者が送ってくるメッセージには偽リンクや偽のWEBサイトが含まれており、誤ってクリックすると情報が盗まれてしまうリスクがあります。
不審なメールやSMSを受け立った場合には、URLをむやみにクリックしないようにしましょう。また公式サイトであるかどうか、信頼できる公式チャネルを通じて確認するようにしてください。
【キャリアからの通知を有効設定にしておく】
キャリアから各種通知を[オン]にしておくことで、SIMスワップ詐欺を防止できます。例えばキャリアサービスへのログイン通知や契約内容の変更通知を[オン]にしておくと、SIMスワップ詐欺の兆候を早期に発見できるかもしれません。不正なアクションがあった場合にはすぐに確認して対策するようにしましょう。
【SIMスワップ攻撃にあった兆候を見逃さないようにする】
SIMスワップ攻撃に遭うとさまざまな兆候がみられます。この兆候を見逃さないようにすることが重要です。SIMスワップ詐欺に遭った場合に見られる兆候は以下の通りです。
・スマホでインターネットや電話が急に使えなくなる
・身に覚えのないログインがあったり、設定変更の通知を受け取ったりする
・SNSに心当たりのない投稿がある
・銀行口座やキャリアサービスのアカウントにログインできなくなった
このような兆候にすぐに気付ければ被害を最小限に抑えられるでしょう。SIMスワップ詐欺に遭ったかもしれないと感じたら、迅速にサービスプロバイダーや金融機関に連絡するようにします。